The Sun Always Shines On T.V.
第2回ですね。さっそく始めます。
前回記事では”a-ha”の”Take on me”について語りましたが、今回はあのMVの続きが描かれている曲についてお話します。
前回記事はこちら
y-kei1031syumigatari.hatenablog.com
その曲は、"The Sun Always Shines On T.V."という曲になります。
直訳すると、『テレビでは太陽がいつも輝いている』になるでしょうか。
少々不穏なタイトルになりますが、実際”Take on me”のようにキャッチ―でポップな曲とはまた違った曲に仕上がっております。とは言えこの曲も、売れ線というか、聴く人が聴けばもの凄く好きになるタイプの曲ですね。はい、僕はもの凄く好きです。
"The Sun Always Shines On T.V."
AHA The Sun Always Shines On Tv
こちらがMVになります。
見て頂くと直ぐに分かりますが、”Take on me”のMVであんなにロマンチックに出会って恋に落ちた2人が別れてしまうという、冒頭数十秒のシーンのなんと物悲しいことか。
The Endって出ちゃってるし…。
まあこれに関してはあまりにも”Take on me”のMVが評価され過ぎて、リセットしたい思いもあったのかなーと勝手ながら思っています。そこに引っ張られたくなかったというか、そういう思いが何かしらあったのだと思います(費用も馬鹿にならないしね)。
因みにインターネットのどこかで見たのですが、当時モートンとこのMVのヒロインは付き合っていたとかいなかったとか。うーん、色々考えちゃいますね。
MVはモノクロの廃教会のような場所で”a-ha”がマネキンに囲まれ歌うという、かなり攻めた内容になっております。
冒頭のテレビに映し出された”a-ha”という文字と、"The Sun Always Shines On T.V."というタイトルでこのMV…何だか皮肉めいたものを感じますね。
例えば、別れたヒロインを今も思っていて、色を失った世界で俺は輝かなくてはならないんだ。それが辛いんだと訴えているようにも思えるし…。
例えば、有象無象の群衆の前で太陽=”a-ha”はいつも輝いているんだ…とか。
憶測ですけどね。
実際歌詞を抜粋すると、
Touch me
And give all your love to me
(僕にふれて
君の全ての愛をこの僕に与えておくれ)
だったり、
I reached inside myself and found
Nothing there to ease the pressure
Off my ever worried mind
(ようやく思い至ったんだ
僕自身のなかに
この胸を痛めつける気持ちを軽くする術はないんだってことを)
とあるので、
失恋ソングであることを冒頭のシーンと結び付けて、またも歌詞と映像をリンクさせる手法を取ってますよね。
あと歌詞だけの内容でこの曲について考えると、要は、自分の世界が色を失っちゃうほど悲しい失恋を経験して、テレビに映る輝かしい存在達との温度差のようなものを凄く感じてしまう…といったニュアンスなのかなと思うのですが。どうでしょうか。
冊で覆われた廃教会という閉鎖空間の中で歌う彼らと、歌詞の『テレビでは太陽がいつも輝いている』という描写。テレビ=箱状の閉鎖空間。その辺りも掛けているのかなーとも思ったり。
ともかく、暗い映像と歌詞ばかりに目が行きがちですが、曲自体は疾走感があり凄くカッコいい仕上がりです。この辺り聴ける人はErasureとかも好きになりそうですね。
MV最後にa-haの3人は少しずつ色を取り戻していきますが、この意味は何なんだろうと…。たまにああでもないこうでもないと考察するのですが、きっと前向きなメッセージなんだとは思います。思いたいですね。
という訳で、"The Sun Always Shines On T.V."紹介でした。
次はがらりと内容を変えて書こうと思います。また音楽であることは間違いないのですが、好きな邦楽アーティストを語っちゃおうかなーと。
誰にしようかなー。